こんにちは!!まこです。
先生方いつも本当にお疲れ様です。今日は働き方改革が着実に進んでいくために絶対的に必要な『改革のゴール』についてお話したいと思います。早速行きます!!
・全ての先生方
・働き方改革を着実に進めたい先生
・改革の方法について悩んでいる管理職の先生
・自治体の教員を確保したい教育委員会の先生
・学校教育業界の人材獲得競争力を高めたい方
なぜ改革が進まないのか
みなさんはゴールが決まっていない100m走
ゴールできますか?できませんよね。
ゴールがないサッカー
得点できますか?できませんよね。
大盛りチャーハン、テンション上がりますよね。
ご理解いただけましたか。そうです、教員の働き方改革にはゴールが決まっていないのです。どのようになった状態が改革のゴールなのか全く見えてきません。
教員の働き方改革はゴールが決まっていない100m走と同じです。
文科省も教育委員会も誰もゴールを明示していません。土日の部活動が地域に移行した姿がゴールでしょうか。それでゴール?にはなりえません。いつまでも平日毎日13時間労働です。
ゴールが決まっていないので、どこにどのような方法でゴールすれば良いのかわからないのです。授業づくりでは生徒につけさせたい力(ゴール)を決めて授業をデザインしなさいと言われます。その通りゴールがあるからこそ、そのゴールに辿り着く道順を示すことができます。
改革には明確なゴール、改革後の姿の共通理解が不可欠です。
厳密に言うとゴールを決める役割が国(文科省)ではなくて各自治体の教育委員会や学校現場、校長に委ねられています。
一応、中央教育審議会の資料の中の改革における役割分担の資料を貼っておきます。
これを見るとうーん、あと数年で定年の校長先生がそんなに改革に頑張るかなぁとか感じてしまいます。(情熱的な校長先生たくさんいらっしゃると思いますが)改革には教育活動の削減が必要です。保護者の方々の納得が必要なので、そこに難しさがあり、だからこそ国レベルで行わなければいけないと思います。
あと、スクラップアンドビルド?スクラップアンドスクラップだろ。もうビルド無理だろ。最低でもスクラップ スクラップ スクラップ え〜んど ビルドくらいなら許します。
教員の働き方改革は国レベルでゴール、解決方法を統一して、強力に推し進められるべきです。でも、それをやっていないので進んでいません。ゴールがわからないから右往左往、あれやこれや、なんやかんや、てんやわんや、なんかたまにあるちょっとしたものを削減したり、比較的簡単に採用できる支援員さん(支援員さんは頑張ってくださっています)を雇ったり、ICT関連のそれらしいことをしてやった気になっています。
これらの施策は国・自治体レベルの施策としては効果の薄いゴミ施策(支援員さんは頑張ってくださっています)です。
申し訳ありません、元とは言え教員である私がゴミなどと言う言葉を使ってはいけませんね、言い換えます。
ほぼ意味のないカス施策です。というのは言い過ぎで、申し訳ありません、ふざけすぎました、、、
これらはいくらか効果はあるのですが、もっと優先すべき事項があります。
誤解の無いように強調しますが、もちろん支援員さんは努力してくださっていて、現場の助けになっています。個人でICT機器などを使って業務効率改善に取り組むことも大切です。そういうことに取り組む先生方を私は尊敬しています。私が言いたいのは国や自治体レベルでそれしかやっていないことが愚行だということです。
改革は国レベルで、各都道府県ある程度足並みをそろえてやっていかないと別の問題も出てきます。自治体間での改革の格差→教員志望者が自治体によってかたよる→自治体によっては人材不足→教育の質の低下などです。これはこれから必ず起きます。容易に予想がつきます。
問題はいろいろありますが、ここではこれくらいにしておきます。
すみません前置きが長くなりましたが、それでは本題の『ゴール』を示します!!
確かな改革のゴール 〜目指すべき教員(子どもたち)の1日〜
解決策は現状『毎日行っている教育活動を削減すること』この一択しかない
部活も毎週行っている活動ですが、土日の部活動を移行するのは人材難で難易度が高すぎて時間がかかりすぎるので後回しにすべきです。これまで教員がタダ同然で重たい責任を背負ってやってきたものを安い報酬で半永久的に継続してくれる人材を得ることはそう簡単にはできません。部活動移行を待っていたら8000万年たってハワイが日本に衝突します。
改革の唯一のゴール『目指すべき姿』はこれです!!
『STAY 8 Hours System♪』
通称 STAY 8♪ (ステイエイト)です!!
生徒が学校にいる時間を8時間以内にする。これしかありません。一応ちゃんと言っておきますが、部活動も含めてです。
わかります。無理だろとおっしゃるのはわかります。でもそう考えている方は、『教員の非常識にとらわれています、いやとらわれちらかしています。』ちなみにこれでも教員は1日に必ず8時間以上働くわけです。本当はダメだけど、ひとまずそれで我慢してやろうと言っているのです。
特に現状12時間以上労働がデフォルトの中学校の改革案はこれしかありません。小学校は部活動が無いので、まだなんとかなります。(すみません、小学校が楽だと言っているわけではありません。解決方法が他にあるということです。)すぐにゴール、ではなくても、これに近づけていくことこそが働き方改革です。現状の『毎日行っている活動の一部を削減していくこと』です。すぐゴールじゃなくていいので、少しずつ削減していくこと、少しずつ近づけていくことが改革です。
ちなみに、改革の超超超先進自治体の中学校は部活動の時間も含めて16:30下校の改革を達成しています。岐阜県下呂市の中学校です。だから、このゴールは達成できるのです。無理じゃない。
下呂市の驚異的な働き方改革事例→https://www.nhk.or.jp/minplus/0012/topic024.html
組合は働き方改革のために学力テストを無くそうとか、余計なアンケートをなくそうとか言います。いや、それ効果激薄ですよ。大した改革にならないですよ。むしろ組合活動とか謎の選挙活動とか無くした方が効果絶大ですよ。なんかわけもわからず選挙カーの洗車とかしたことありますけど、、、ごめんなさい、組合に対するグチが出てしまいました。組合の必要性、重要性は理解しています。話がそれました。
文科省や教育委員会はICTによる業務効率改善とか言います。いや、7:30から11時間働いて部活動が終わったあとの業務の効率上げられても、、、すでに11時間以上働いてますから、、、という話ですよ。文科省や教育委員会は超勤を月45時間以内にしろとか言います。そりゃ早めにタイムカード切って働きますよ。
ぜひこの真の改革案を理解して頂いて、これしかないんだと、現場の仲間と、組合の先生方と話し合って、削減案を出して、管理職の先生、教育委員会の先生方と意見を共有して、協力して、改革に取り組んで頂けないでしょうか。
このゴールに近づけば、少し余裕を持って明日の授業の準備ができます。少し余裕を持って生徒と接することができます。余裕を持って先輩にいろいろ教わることができます。余裕を持って後輩に教えることができます。生徒指導案件が発生しても少し余裕を持って対応できます。保護者への連絡等も少し余裕を持ってできます。早く帰って子どもと晩ごはんを食べましょう。
頑張って協議を重ねればきっと達成できます。
優先的に削減すべきもの
① 朝自習や朝読書などの朝の活動(15分)
② 朝の会、帰りの会(2つで30分)
↑ 上記2つを無くすだけで45分仕事が減り、その分違う仕事をしたり、休んだりできます。始業を少し遅らせても良いです。最優先削減候補です。
③ 掃除(15〜20分)
掃除の大切さはわかります。しかし、授業や学校行事などに比べて教育活動としては残す優先度が低いです(無くすべき)。これで15分は早く帰れます。まずは週に2回にするとかでも良いです。週に1回と土日に1回業者に入ってもらうとかでも良いです。教員を雇うことに比べれば大した費用はかかりません。
ここまでの削減だけで1時間早く帰れます。確実に効果が出ます。効果は絶大です。
こうしたものを削減するためにICT機器を使うことは有効です。朝の連絡、帰りの連絡、ICTで無くせます。生徒が自ら情報を取りに行き、共有する仕組みにすれば良いのです。朝の10分間、生徒だけでやらせてみては。健康観察、すでにタブレットでやってる学校も多いのでは。掃除はICTでは無理ですが。ルンバ的なものはありますが。
④ 6時間目(休み時間を含めて60分)
これは難しいことはわかります。わかります、大事だということは。授業が教育的に大きな意義があることは。でも、大事なことでもなくさなければなりません。でなければ、逆に教育の質の低下を招きます。教員の成り手がいなくなります。
本当は学活とか総合的な学習とかも減らすべき。担任の負担が大きすぎる。各教科で学習する内容ももっと減らすべき。だらだら長すぎる。が、それは国レベルの話なのですぐには難しい、、、それを待っていたら50億年たって太陽の寿命が尽きます。後まわしですね、、、
我々教員、教員志望者のアクションプラン
① 改革案(教育活動の削減案)を仲間と考え、組合、管理職と協議する→教育委員会に意見をあげてもらう
② STAY 8♪ を名古屋大学大学院教授「内田 良先生」に発信していただく。ブログ月間PV 2億程度(少し盛っています)の私まこの力ではなかなか、、、内田先生なら影響力があります。
③ 自治体を選ぶ(居住地の制約が無い方)
④ 転職する
⑤ 永遠に進まない改革のなかで働く
⑥ 岐阜県下呂市に移住する
基本的に先生方が選ぶ選択肢は①しか無いと思います。先生方お忙しい中ですが、ぜひ頑張ってください。この『STAY 8 Hours System♪』通称STAY 8♪ (ステイエイト)を広げてください。
まとめ
今回は教員の働き方改革のゴールを示しました。
現状の働き方改革は生徒が学校に10時間以上いることが前提なので、全く進みません。
教員の労働環境が常識レベルになる解決策は『STAY 8 Hours System♪』通称STAY 8♪ (ステイエイト)だけです。今のまま改革が進んでも超超異常な状態が超異常な状態になるのが関の山です。
批判的な意見があることはわかります。しかし、今行動しなければ、というかすでに遅いと思いますが、毎日の教育活動の削減に取り組んでいかなければ、公教育は持続不可能です。
内田 良先生どうかSTAY 8♪ をよろしくお願いいたします。
私も改革案について研究して発信していきますので、先生方どうか学校の中から少しずつ協議を進められてはいかがでしょうか。
先生方のワークライフバランスがより充実しますように。